Column
お役立ちコラム

おすすめ企業インタビュー|株式会社日本総合研究所

日本総合研究所(※以下『日本総研』)は、SMBCグループの一員として、シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションという三つの事業を展開しています。今回は、本社部門の一つである人事部で、障がい者雇用に取り組んでいる3名の方にお話を伺いました。ご登場いただいたのは、人事部の青木晴日さま、布施谷創さま、そして障がい当事者の武田賢太さまです。

人事部 青木 晴日さま


【Q】障がい者雇用において、特に大切にしていることは何ですか?
障がい者雇用において、当社が大切にしていることは二つあります。

まず一つ目は、障がいのある求職者・社員の皆さまに、自己理解を深めてもらうことです。当社では、障がいの有無にかかわらずすべての社員は、その方の経験やスキル、期待役割に応じた業務を任され、同じ制度の下で評価されます。もちろん、必要な配慮はしっかりと行いますので、ご自身の特性をよく知ったうえで、「自分はこの会社で長く働き続けられる」とイメージできるようになっていただくことが大切だと考えています。

そして二つ目は、私たち企業側が、求職者の方に必要な情報をきちんとお伝えすることです。入社後に「聞いていた話と違う」「イメージと違った」というギャップをできるだけなくすためにも、働く環境や社内制度についてはもちろん、求職者の方からいただくご質問にもしっかりとお答えしています。

【Q】本社部門で働く魅力について教えていただけますか。
当社は総合情報サービス業として、「シンクタンク」「コンサルティング」「ITソリューション」という三つの柱を軸に事業を展開しています。そして、これら三つの分野それぞれに特化した複数の事業部門と、それらを縁の下の力持ちとして支える「本社部門」があります。

私たちが働く本社部門には、経理や人事などさまざまな部署があり、多彩な業務フィールドが存在する点が面白いところかと思います。日々の業務を通じて、幅広いスキルを身につけられます。

また、当社はSMBCグループの一員として、金融機関向けの業務システム開発に強みを持っています。募集している本社スタッフは、実際にシステム開発を担当するわけではありませんが、開発現場で働く社員への支援を通じ、その先にいるさまざまなステークホルダーや社会全体の発展に貢献することができます。仕事を通じて大きなやりがいを感じられるのはもちろん、金融やITに関する最先端の知識にも自然と触れることができます。金融分野に強い当社ならではの魅力かもしれません。

——配属先はどう決まるのですか?
配属先の部署は、ご本人のご希望や適性、そして社内のポジションの空き状況など、さまざまな要素を考慮して決めています。面接を通じて、じっくりとお話を伺い、それぞれの部署が求めている人物像と照らし合わせながら、一人ひとりにとって最適な配属先を検討、提示しています。

人事部 布施谷 創さま


【Q】働きやすい環境を整えるために、どのような取り組みを行っていますか?
当社では、障がいの有無にかかわらず、育児や介護など、ライフステージが変化しても、社員一人ひとりが成果を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。今回は、その取り組みについて、主に三つのポイントからご紹介させていただきます。

 日本総研の三つの働きやすさ 

まず一つ目は、「働く時間」についてです。当社ではフレックスタイム制を導入しており、2025年度からはコアタイムも廃止され、より柔軟な働き方ができるようになりました。

二つ目に、「働く場所」についてです。当社では在宅勤務の回数に上限を設けておらず、社員はその日最も能力を発揮できる場所を自律的に選んで働いています。例えば、オフィスで同僚と対面で相談しながら仕事をしたい日は出社しますし、反対に静かな場所にこもって、集中して資料を作成しなければならない日は在宅勤務を選択します。皆さんうまく制度を活用していて、社員の出社率は平均4割程度となっております。

最後に三つ目は、「働く服装」についてです。当社ではドレスコードを設けていません。 TPOに配慮しつつ、ご自身が一番働きやすい服装で仕事ができます。

もちろん、こうした自由な働き方ができるからといって、何をしてもいいというわけではありません。働き方に一定の裁量が与えられている分、社員一人ひとりの高い「自律性」が求められる職場だと感じています。こうした働き方を十分に理解・実践いただける方に、当社の求人へ応募いただきたいと考えております。

【Q】入社後の定着支援について教えていただけますか?
前提として、面接・面談を通じてご本人の障がい内容や特性、そして必要な配慮事項についてしっかりお伺いしています。内定後は、ご本人の了解を得たうえで配属先の上長にも事前に情報を共有し、入社時から一人ひとりのニーズに応じた合理的な配慮を心がけています。入社後のサポートは、主に以下のものがあります。

 日本総研のサポート 

上長との1on1ミーティング(月1〜2回):障がいの有無にかかわらず、全社員に実施しています。
人事部による定着面談:入社1カ月後のタイミングで「最近どうですか?」とお話を聞く機会を設けています。ご本人が希望すれば、その後も定期的に面談を続けています。
外部機関との連携:就労移行支援事業所の支援員の方や、地域の障がい者職業センターの方々と協力し、本人の状況に寄り添ったサポートを行っています。
周囲の社員への研修:年に1回、外部講師をお招きして、障がいのある社員の上司や同僚を対象とした研修を実施し、社内全体で理解を深める取り組みも大切にしています。

定期的に面談を重ねる中で、少しずつ自信をつけていく社員の姿を見ると、私たちも本当にうれしくなります。例えば、「前回はできなかった業務を、今回は独力でやり遂げることができた」など、本人の成長を共に実感できる瞬間です。私たちだけではなく、外部の方々にも支えていただきながら、社員が活躍していく姿を見られることは、この仕事ならではのやりがいだと思います。

人事部 武田 賢太さま


【Q】本社スタッフの皆さまは、どのような1日を過ごされているのでしょうか?
本社スタッフといっても、人事部や財務管理部、法務部、経営企画部など、活躍のフィールドは本当にさまざまです。部署によって業務も変わりますし、スケジュールも変わります。そこで一例として、人事部で採用担当として働く私の1日のスケジュールをご紹介します。

 ある一日のスケジュール 

▼08:50 出社 メールやチャットの確認
▼10:00 チームの朝礼(その日のタスクや課題を共有)
▼11:00 採用業務
▼12:00 昼休憩
▼13:00 面接調整、書類選考、メール対応など
▼14:00 取引先との打ち合わせ
▼15:00 資料作成など
▼17:00 チームの夕礼
▼17:30 メールを確認後、退社

採用担当の仕事は、急ぎのメールにすぐに対応する必要があるため、常にタスクの優先順位を意識しています。とはいえ、ずっとパソコンに向かっているわけではありません。休憩時は雑談用のチャットで同僚と話したり、先輩と社内のカフェでリフレッシュしたりしています。また、人事部では定期的にランチ会も開かれていますし、チームのメンバー同士で「今日一緒にご飯行かない?」と誘い合うことも多いです。先輩に相談しながら和やかな雰囲気で仕事をしています。

——入社後、大変だったことはありましたか?
入社して一番大変だったのは、業務の流れや専門用語など、とにかく覚えることが山ほどあったことです。私はITソリューション部門のキャリア採用を担当していますが、入社当時はITの知識がまったくなく、「これって何の言語なんだろう?」といった状態からのスタートでした。

それでも、わからないことがあれば、先輩方がチャットや日々の会議で「これはこういうことだよ」と本当に丁寧に教えてくれました。困ったときはすぐに相談できる環境だったので、なんとか乗り越えることができたと思います。

人事部 布施谷 創さま

【Q】正社員登用制度やキャリアパスについて、お聞かせください。
最初は、契約社員として入社していただく形になりますが、その後の働きぶりや能力、業績などを総合的に勘案して、契約更新時に正社員登用を検討します。実際にこれまで多くの方が、契約社員から正社員へステップアップしています。

キャリアパスについても、特定の分野にとらわれず、さまざまな個性や経験を持つ方の成長をサポートする体制をしっかり整えています。担当する業務や上司との面談を通じて、ご自身のキャリアを考える機会がたくさんありますし、会社もその実現に向けて全力で応援していきます。

【Q】障がいのある社員の方から、評判のよい取り組みや印象に残った言葉はありますか?
『フレックスタイム制度』に加えて、半日単位で取得できる『有給休暇』もとても好評です。例えば、通院が必要なときは、午前中は在宅勤務をして、午後は有給休暇を使って病院に行く、というように柔軟にスケジュールを調整できます。実際に社員からも「とても助かっている」という声をよく聞きます。

また、上司との定期的な1on1面談や、相談員の方がいることで、困ったことがあればいつでも相談できる環境が整っています。こうしたサポート体制があるおかげで、安心して働けていると多くの人が感じています。

そして何よりも、障がいの有無に関係なく、「責任ある仕事を任せてもらえること」にやりがいを感じている人がたくさんいます。例えば、人事部の方であれば、全社イベントの企画やデータ分析、経営企画部の方であれば、経営層への報告資料の作成など、さまざまな業務を通じて「自分も会社に貢献できている」と実感することも多くあります。そして私自身も、そうした瞬間にやりがいを感じています。

人事部 青木 晴日さま

【Q】今後の障がい者雇用の方針について教えてください。
これまでは、障がいのある方が安心して長く働ける職場づくりに力を入れてきました。今後は、障がいの有無だけでなく、年齢や性別、国籍など、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが、それぞれの個性を活かして活躍できる環境を目指していきます。また、障がい者雇用についても、今後は職域をさらに広げていく予定です。将来的にはITエンジニア職の分野でも採用を進めていきたいと考えています。

人事部 布施谷 創さま

【Q】求める人物像や選考時のポイントはありますか?
当社の基本方針は「配慮はするが、遠慮はしない」というものです。必要なサポートはしっかり行いますが、それ以外の部分は他の社員と変わりません。必要な配慮を受けた上で、自律的にキャリアを築いていける方を求めています。

選考の際には、ご自身の障がい理解やこれまでのキャリア、そして当社で今後どのように活躍したいと考えているか、という点をお伺いします。ぜひ、ご自身のキャリアビジョンを明確に持って、挑戦していただけるとうれしいです。

——未経験でも応募できますか?資格などは必要でしょうか?
未経験でも問題ありません。募集職種にもよりますが、事務未経験で入社し、一から専門性やスキルを身につけて活躍している社員も多くいます。また、「この資格があれば必ずこの部署」という決まりもありません。当社は社員の専門性やスキルをとても大切に考えておりますが、必ずしも入社時にそれらすべてを備えている必要はありません。事務未経験の方も、ぜひ積極的にチャレンジしていただきたいです。

最後に、日本総研で働きたいと思っている方へのメッセージをお願いします。

布施谷さま
もしこのインタビュー記事を通じて少しでも「日本総研で働いてみたいな」と思っていただける方からのご応募をお待ちしています。皆さまと選考の場でお会いできることを楽しみにしております。

青木さま
当社では障がいの有無にかかわらずすべての社員に、その方の期待役割に応じた業務がアサインされます。大変なこともあると思いますが、その分、キャリアの広がりは大きい会社です。「チャレンジしたい」「キャリアを広げたい」という方にふさわしい会社だと自負していますので、ぜひ一度応募を検討されてみてください。

武田さま
私もそうですが、障がいがあるからこそ悩むことは多いと思います。でも、やってみると「案外なんとかなること」も少なくありません。当事者としてお伝えしたいのは、まずは一度挑戦してみて、前に踏み出してほしいな、ということです。もし、その選択肢の一つとして日本総研に興味を持っていただけたら、ぜひご応募ください。一緒に働ける日を楽しみにしています。

About us

マイナビパートナーズ紹介に
ついて

マイナビパートナーズ紹介は、マイナビグループの特例子会社である株式会社マイナビパートナーズが手がける、障がい者に特化した求人紹介サービスです。

マイナビパートナーズは設立から4年で100名以上の障がい者を採用してきました。そのノウハウと経験から、障がい当事者には適職をご紹介し、採用企業には、障がい者が活躍できる環境づくりのサポートを行っています。

障がい者本人が思いもよらぬ能力を発揮し、成果を出すところを私たちは目の当たりにしてきました。ひとつの求人と出会い、働くことで輝いていく姿は、なにものにも替えがたいものです。マイナビパートナーズ紹介は、これからも障がい当事者と企業の橋渡しをすることで、社会に貢献していきます。

マイナビパートナーズ紹介とは