2026年11月08日
障がい学生の配慮事項の伝え方|面接で伝えるポイントと例文
目次
障がい学生の就職活動では、面接の中で「必要な配慮事項」について質問されることがあります。
しかし、どのように伝えればよいのか分からず、不安を感じる方も少なくありません。
本記事では、配慮事項の整理方法や企業への伝え方について分かりやすく解説します。
配慮事項とは何か
配慮事項とは、障害特性によって働くうえで困りやすいことに対して、企業へお願いしたい対応や環境面の工夫のことです。
例えば、
- 口頭だけではなく文章でも指示をもらいたい
- 定期的な面談の機会がほしい
- 静かな環境の方が集中しやすい
- 通院のため勤務時間を調整したい
などが配慮事項の例です。
なぜ配慮事項を伝える必要があるのか
企業は配慮事項を把握することで、入社後に能力を発揮しやすい環境づくりを検討できます。
一方で、必要な配慮を伝えないまま入社すると、お互いに認識のずれが生じ、働きづらさにつながる可能性があります。
採用選考は配慮をお願いする場ではなく、自分が力を発揮しやすい条件を企業と共有する場と考えるとよいでしょう。
配慮事項を整理する方法
配慮事項を整理するときは、以下の3つを書き出してみることがおすすめです。
- 困りやすい場面
- 現在行っている工夫
- 企業へお願いしたい配慮
例えば、
- 困りやすい場面:複数の指示を同時に受ける場面
- 現在の工夫:メモを取りながら確認する
- お願いしたい配慮:優先順位を教えていただきたい
のように整理すると、企業にも伝わりやすくなります。
面接での伝え方のポイント
配慮事項を伝える際は、「できないこと」だけを話すのではなく、「どのような環境であれば力を発揮しやすいか」を伝えることが重要です。
例えば、
「マルチタスクが苦手です」
だけで終わるのではなく、
「優先順位を整理していただけると、正確に対応できます」
まで説明すると、企業側も働くイメージを持ちやすくなります。
配慮事項の伝え方の例文
例①
指示を受ける際、口頭のみだと認識にずれが生じることがあります。メモやチャットなど文章でも共有いただけると、より正確に業務へ取り組むことができます。
例②
定期的に業務の進捗確認やフィードバックをいただけると、安心して業務を進めることができます。
例③
月に1回程度通院が必要なため、その際の勤務時間調整についてご相談できればと思います。
伝える際の注意点
- 必要以上に詳しく説明しすぎない
- 診断名だけで終わらせない
- 自分なりの工夫も合わせて伝える
- 仕事との関係性を説明する
企業は障害そのものではなく、どのような環境で力を発揮できるかを知りたいと考えています。
そのため、自分で行っている工夫や対策も合わせて伝えることが大切です。
まとめ
配慮事項は「できないこと」を伝えるものではなく、「力を発揮するために必要な環境」を企業へ共有するものです。
面接前に整理しておくことで、自分に合った企業との出会いにつながりやすくなります。
この記事の執筆・監修
大塚 昭宏
株式会社マイナビパートナーズ
DEIソリューション事業部 部長
- 障害者職業生活相談員
- 同行援護従事者
障がいのある大学生や求職者へのキャリア支援・就職支援、合理的配慮等に関する研修や企業向け支援に従事。