2025年05月27日
おすすめ企業インタビュー|株式会社トヨタシステムズ

株式会社トヨタシステムズは、トヨタグループのITソリューション企業として、トヨタのクルマづくりやサプライチェーンを支えています。モビリティ社会の実現に向けて、グループのIT中核会社として重要な役割を果たしているのが特徴です。また、ダイバーシティの推進に力を入れている点も見逃せません。今回は、そんなトヨタシステムズで採用を担当されている方と、人事部でご活躍中の黒川さんにお話を伺いました。
人事部 採用G 木谷、藤田
【Q】障がい者採用の取り組みについて教えていただけますか?
トヨタシステムズでは、障がいの有無にかかわらず、できるだけ多くの方に活躍していただきたいと考えています。障がい者の採用においては、配属先の部署としっかり連携しながら、業務内容の確認や必要な配慮やサポートを受けられるように調整を進めています。
近年はデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しており、当社が手掛けているビジネスも大きく広がっています。こうした変化の中で、競争力を高めるためには、様々なバックグラウンドの方にご活躍いただくことがとても重要です。だからこそ、各部署との調整を行いながら、多様な方が活躍頂ける場を整えています。
【Q】入社後どのようなサポートが受けられますか?
面接の際には、ご本人が希望される配慮について必ずお伺いしています。できるだけご要望に沿った配慮ができるよう心がけています。たとえば、聴覚障がいをお持ちの方には文字起こしツールの導入、上下肢に障がいのある方にはスロープの設置や座席を出入りしやすい場所にする、音に敏感な方には耳栓使用の許可をとるなどの配慮をしてきました。
まず、入社前には配属部署の関係者に向けて、入社いただく方の一人ひとりの特性や必要な配慮について、理解を深めて頂けるよう、資料や動画での説明を行っています。もちろん、障がいの開示範囲については、ご本人としっかり話し合い、ご希望に沿った範囲だけを共有するようにしています。
また、入社後は配属部署の上司に、職場での定期面談(1on1)を行うようお願いしています。さらに、フォロー面談としてご本人・職場上司それぞれに人事面談を設けて、お困りごとがないか確認をするようにしています。
他にも、従来から産業医面談や保健師面談、社内外の相談窓口を設けていますので、メンタル面でのサポートもしっかり行うことができます。
【Q】応募者に対する取り組みなどはありますか?
事前にご希望いただいた方には1on1の面談を行っており、「トヨタシステムズでどのような働き方」をしたいのか、じっくりとお話を伺うようにしています。また、主に新卒の方を対象に、オンラインでオープンカンパニーや会社説明会なども開催しており、これらのイベントでは字幕表示などの配慮も行っています。
人事部 ワークライフサポートG黒川(2022年新卒入社)
【Q】トヨタシステムズに入社しようと思ったきっかけはなんですか?
IT業界と自動車業界は、どちらも変化が大きい業界の印象がありました。就職活動時には、そんな環境であれば、自分自身も成長できるのではないかと思い、トヨタシステムズに興味を持ちました。
入社の決め手は、面接の後にオフィス見学をさせてもらったことです。実際に会社の中を見せてもらったことで、働くイメージを持つことができました。また、面接の時に、私の話をしっかり聞いてもらえたことも大きかったです。
【Q】現在、どのような業務を担当されていますか?
私は人事部で、主に出張旅費の精算や、転居を伴う異動に関する手続き、そして若手社員向けの住宅支援制度の運用などを担当しています。日々の業務としては、担当している出張旅費システムに関する社内展開用のマニュアルを作成したり、社員からの問い合わせに対応したりしています。また、住宅支援制度を適用した物件の管理業務は社外に委託しているため、そうした管理委託会社とのやり取りや支払いに関して経理部門との調整、時には個別問題の対応なども行っています。
仕事を進める中で意識していることは、他部署との調整が必要なことが多いため、何か一つでも変更があるとどこまで影響があるのかを把握することです。細かい実務などは管理委託会社にお願いしていることもあり、常に全体の動きを把握しながら対応することを心がけて取り組んでいます。
【Q】これまでの経験の中で、特に『やってよかった』と感じることはありますか?
私は入社1年目から、社内の出張旅費システムの立ち上げに関わらせてもらいました。あくまでサブ担当として携わっていたのですが、「こんな風になったら良いよね」といった要件定義を考えたり、ユーザーテストを行ったり、社内に展開するマニュアル作成や使い方の周知、問い合わせ対応など、いろいろなことを経験させてもらいました。
入社したばかりで、こうした大きなプロジェクトに関わるのは、やはり大変なことも多かったです。私は入社するまでシステムに関する知識はまったくありませんでしたが、操作方法や仕組みについては、しっかり勉強する必要がありました。
当時の上司からは「このシステムのことなら『私に聞けば何でも分かる』くらいの人になってほしい」とアドバイスいただいたので、手探りながらも一生懸命に取り組みました。
1年目はOJTの一環として、週次の報告会があり、その週に取り組んだことを報告し、アドバイスをもらったり、わからないことを相談できたりする環境が整っていました。そのため、疑問を一人で抱え込むことがなく、非常にありがたかったです。
今、この出張旅費システムは社員のみなさんに使っていただいています。このように、自分が携わったものが利用されているところを見ると、やはりやりがいを感じますね。
【Q】これまでの会社生活の中で印象に残っていることはありますか?
入社してまず印象に残っているのは、約120名の同期と一緒に受けた新人研修です。この研修のおかげで、同期とのつながりができたのは本当に大きかったです。今でも同じ人事部の同期とは、普段からよく話をしたり、一緒にお昼ごはんを食べたりしています。また、普段あまり接点がないのですが、エンジニアとして働く同期がたくさんいるので、何か困った時には「同期に相談してみようかな」と思えます。そういう意味でも、新人研修は特に印象に残っています。
それから、トヨタシステムズでは自分が興味を持った研修を積極的に受講することができます。参考書等も必要に応じて購入ができ、手厚いサポートが受けられる環境です。
また、私が働くオフィスでは、全体バリアフリーになっているので、困ることはほとんどありません。座りやすい場所に席を用意してもらったり、必要に応じてサポートを受けたりしています。さらに、フレックスタイム制度が導入されており、自身のペースで働きやすい環境となっています。その他、面談や相談窓口も充実しているので、安心して働ける環境だと感じています。
トヨタシステムズには普通に仕事ができる環境をしっかりと用意していただけて、感謝しています。
【Q】これから入社を考えている人に伝えたいことはありますか?
会社からのサポートについては心配しなくて大丈夫だと思います。ここでは、仕事をちゃんと任せてもらえる環境が整っていますし、私も、きちんと仕事に取り組むことができました。困ったことがあれば周りのみんなが助けてくれたので、私もいつかはみんなをサポートできたら良いなと思っています。ぜひ、いろんな方に入社していただいて、一緒に頑張っていける仲間が増えたら嬉しいです。
《ちょっと本音対談》人事部 木谷、藤田、黒川、平野
●黒川さんの印象は?
平野(先輩)「黒川さんはどんな業務にも『自分が進めていかなきゃ』という強い気持ちを持って取り組んでくれています。たとえば、旅費システムの立ち上げのときも、上司から『一番詳しい人になってください』とお願いされたことをしっかり実行して、専門性を高めてくれました。実際、僕も困ったら『黒川さん』って聞いちゃうので(笑)。」
黒川「正直なところ、『業務職でもここまで任せてもらえるんだな』と最初は驚きました。もちろん大変だったこともありましたが、そのたびに先輩や上司が必ずサポートしてくれたので、乗り越えられたし、成長もできたのかなと感じています。」
平野(先輩)「配属された当初は緊張していたのかな?『静かだなぁ』という印象でした。でも、しばらくすると、ばんばん意見を言っていて(笑)。すごく早く人間関係を築いてくれました。もちろん、黒川さん自身の努力もあったとは思うのですが。」
藤田(採用担当)「実は、黒川さんの最初の印象はあまり良くなくて(一同笑)。緊張していたのか、新人研修中は伏し目がちで、『大丈夫かな』と心配していました。今では、ちゃんと目を見て説明もでき、相手目線で物事を考えてくれる人になっていて、この成長ぶりはすごいと驚いています。」
黒川「(笑)。私は人前で話すのが苦手だったんですけど、1年目のときに上司から『新人目線で意見を伝えてほしい』といつも言われていました。そこから、気づいたことや分からないことを素直に話してみたら、ちゃんと聞いてもらえて。それが、自分の意見を伝える大切さを感じたきっかけになりました。」
●今後の目標は?
黒川「これまでは、旅費や赴任関係の仕事に取り組んできたので、今後は、今の担当業務以外にも人事のさまざまな仕事にチャレンジできたらと思っています。そういった希望も、定期的な上司との面談で伝えることができます。直近の目標としては、まだ自分たちの業務で『カイゼン』できる部分があると思います。そのような『もっとこうなれば良いな』という点を、担当者の目線でしっかり取り組んで、社員のみなさんがより働きやすい環境を作っていきたいです。」
平野(先輩)「今も黒川さんは『こうしていきたい』という想いを持ってくれています。これからも一緒にアイデアを出し合いながら、社内サービスの質をもっと高めていきたいですね。」
木谷(採用担当)
「本人のやる気と周りを巻き込みながら成長できる人こそ、トヨタシステムズの求める人物像だなと思います。これからも前向きにチャレンジする人を応援、採用したいと思いますね。」